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ちぎり絵のツボ

ちぎり絵で使う和紙

当教室で使う 主な和紙の種類です。

和紙見本01

左から

  • 板締紙・・・折りたたんだ和紙を板で挟んで染色しています。染めむらを利用します。
  • もみ紙・・・シワを活かし 表現の幅を広げます。
  • 柳しぼり・・・木の幹や枝に よく使います。
  • ひび染め・・・石垣、石畳 石の表現に最適。
和紙見本02

左から

  • 落水紙(春雨紙)・・・水滴を落として穴をあけた和紙。草、葉を初め 桜や紅葉に使いやすいです。
  • 極薄紙(典具帖紙)・・・手漉き和紙の中では最も薄く 微妙な色合いに ぼかし染めされています。
  • 雲竜紙・・・繊維を混ぜて漉いてある和紙。抜き出した繊維は 細い線として利用。

本来 和紙には表裏がありますが、当教室では こだわり無く染め色の綺麗な面を優先しています。

また 縦目と横目があります。縦目の方が ちぎりやすいので、ちょっと ちぎってみて
縦目に長い辺をもってくると良いと思います。

ちぎり絵で使う糊

どんな糊を使うのですかと お問い合わせをよくいただきます。

糊の種類

粉糊を使っておられる教室もあるそうですが 手に入りやすいデンプン糊をお勧めしてます。

ご家庭によくある チューブやボトルに入った物で OKです。

当教室では、袋入り洗濯糊を使用しております。

溶いた糊

糊の濃度の比率です

※ チューブ糊の場合

通常の厚さの和紙 糊 1 : 水 4
極薄紙 糊 1 : 水 7

※ 洗濯糊の場合

通常の厚さの和紙 糊 2 : 水 3
極薄紙 糊 1 : 水 3

上記の割合で ペットボトルなどで ダマが無くなるまで よく振って混ぜてください。

薄い糊、濃い糊

※友禅紙や金紙などは、そのままの糊を使用します。

水に溶いた糊で貼りますと直ぐに剥がれてしまいます。

ちぎり絵のツボ

和紙ちぎり絵の醍醐味は なんと言っても 毛羽(けば) ですよね

和紙の種類にもよりますが より毛羽立たせる方法です

一般的な民芸紙です

民芸紙

両手で もみ洗いをするように 柔らかくなるまで もみ込んでください

20回くらいですかね

民芸紙をもむ

揉んで 柔らかくなっているので やさしくゆっくり 左右に押し広げる様に ちぎって下さい

民芸紙をちぎる

そのまま ちぎるより 毛羽が出てきます

毛羽が出た民芸紙

せっかく書いた下絵の線が 見えづらくなったり 消えてしまうこともありますが・・・

ちぎり絵のツボ2

和紙には、縦目 横目があります

和紙を漉く道具『簀桁(すけた)』の痕跡です

下の写真では、上下の向きが縦目です

簀桁の跡

和紙によって分かりにくい物も多いですし、染められたら より一層 分かりにくいです

その場合は、和紙の端を少しちぎってみて ちぎりやすく感じる方が縦目になります

ただし、原紙の中央部は その限りにありませんが...

和紙の縦目

縦目で細長く、横目で丸く ちぎってみます

縦目、横目ちぎってみる
ゆっくりちぎる
縦目、横目ちぎってみた
毛羽の流れ

縦目で ちぎった方は毛羽が縦目に流れているので、細長く取りたい(葉や茎)の表現に向きますね

横目で ちぎった方は毛羽が整え辛いかと思います

特に細い茎を作る場合は、プツッと ちぎれてしまう事があります

ちぎり絵のツボ3

和紙の毛羽を活かして 貼ります!!

ちぎっただけの紙です

ちぎったままの状態

形をピンセットで整えていきます

この時気をつける事は 細かく削っていく様に

軽い力で 少しずつ整えてください

ピンセットで整える

こんな風になりました

整いました

色紙に糊を付けます

この糊の量が重要です

多過ぎると せっかくの毛羽が台無しに…

和紙の面積に対して 小さめに!!

少ない糊でも十分付きます

糊を塗る

糊の上にそっと置きます

和紙をそっと置く

糊の上澄み液をハケに少し含ませ、整えた毛羽に添って中央から優しくハケを動かします

何回にも分けて丁寧にしてくださいね

刷毛で毛羽を整える

完成です!!

綺麗に貼れました

典具帖紙(極薄紙)の貼り方

典具帖紙を貼るにはコツがいりますよね

シワが入ったり、破れたり・・・

よかったら 参考にしてください

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